丘の上の綺羅星

嘉門達夫「丘の上の綺羅星」

嘉門達夫の自伝的小説。
高校生の時に「ラジオで面白いことを喋る人になりたい」と思って落語家の笑福亭鶴光に弟子入り。「笑光」という芸名を与えられ、当時千里丘にあった毎日放送のラジオ番組「ヤングタウン」に出演するようになる。
その時のエピソードは面白いんだけど、弟子生活というのはほんと朝から晩まで雑用係みたいなもんでかなり辛そう。
それで師匠というよりも師匠の奥さんと折り合いが悪くなり、嘉門達夫本人も自分のやりたいこととは違う!という思いが強くなり、結局破門となる。
破門になった後は放浪の旅へ。スキー場で歌っていた面白い曲がウケて、歌手の道へ。
「嘉門」という芸名(本名は鳥飼)は桑田佳祐にもらったんだそうだ。

ラジオ「ヤングタウン」の時にお世話になっていた渡邊一雄氏が末期癌の余命宣告を受け、渡邊氏が好きだという金森幸介という歌手と嘉門達夫は一緒に神戸でコンサートを開くことになる。
70年代にデビューした金森幸介という歌手、私は初めて聴いたけど「ヤングタウン」のオーディションから出てきた人で、嘉門達夫も昔から好きだったという。
YouTubeで検索したら二人で歌っている動画がありました。

「明るい未来」
本にも出てきた、渡邊氏のために二人で初めてやったコンサート


「もう引き返せない」
これって阿佐ヶ谷神明宮の能楽堂?


ギャハハと笑えるエピソードもあるけど、お世話になった人への恩をずっと忘れない嘉門さんの人情味溢れる良い内容でした。
私も昔からラジオが好きで聴いてるから、ラジオ愛も共感できるなあ。

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