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zoom RSS 殺人鬼フジコの衝動

<<   作成日時 : 2012/08/18 20:45   >>

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真梨幸子「殺人鬼フジコの衝動」

全然知らない作家でしたが本をもらったので読んでみました。

物語は藤子が小学生の時から始まる。
親の虐待や育児放棄を受けていて、おまけにいじめ(小学生のいじめにしては陰湿な性的暴行で女子高生コンクリート詰め殺人事件を思い出した)の対象となる。
そして家族が何者かに殺害され、生き残りとなった藤子は叔母の家で生活するようになる。

新興宗教の熱心な信者である叔母は親切に面倒を見てくれるが、「あなたはお母さんによく似ているから、お母さんのようになってしまわないか心配」とよく口にする。
藤子は「私はお母さんとは違う!」と反発する。
しかしやっぱり似たような負の連鎖・・・大学生の彼氏(ダメ男)の子供を身ごもり、高校を中退し、子供を虐待・・・
これって幼児虐待死事件でよく取り上げられるような内容だ。
「10代で妊娠して結婚するが離婚、他の男ができて遊びたいから子供を放置」
「子供を殺した母親も親から虐待されていた」
よくこんな内容が報道されている。
しかも亡くなった子供に同情を集めるのではなく、殺人犯となった母親が「かわいそうな人だったから仕方ない」と同情を集めたいかのような報道の仕方で。

虐待の負の連鎖、カルマ・・・そういうものを表現したかったのだろう。
たしかに小学生の藤子がいじめにあったり「女子グループ」の仲間外れにされたりする内容は陰湿だしかわいそうだと思ったりする。
でもなんだか色々描写されてる割には、いじめられてる本人のつらいっていう気持ちが伝わってきにくい書き方。。。
しかも小5の子供がこんな大人びたこと考えるか?という書き方で、ちょっと現実味が感じられない。
そのうち勝手にひがんだ性格になっていくし(−−;

子供の頃のいじめというのは、自分の子供の頃と重なったりして感情移入してしまう点はあるし、両親からの扱いもたしかにひどい。
でも男ができてからは単に「だめなやつ」としか思えないキャラクターに。。。
中学生とか高校1年で彼氏(藤子の彼氏で後に結婚する裕也は大学生)がどうたらなんて別世界のものだった私には分からないだけなのか。。。
藤子が仲良くしてた女友達に手出すような男に対して「結婚したい、裕也君じゃないとだめ」みたいに思うのがあまりに浅はかだし、そんな馬鹿男やめとけよとしか思えん。。。
イライラする(汗)

タイトルにもなっている「殺人鬼」ですが、藤子は自分にとって「邪魔」と思える存在を「見つからなければいい」といってどんどん殺していく。
裕也の浮気相手だった藤子の友達を裕也が「勉強で忙しくなるから別れる」と言われて衝動的に首を絞めたのを藤子がとどめを刺し、2人で死体をばらばらにし、肉をミキサーにかけてトイレに流す・・・
これって江東区のマンションで女性が殺されて遺体をバラバラにしてトイレに捨てられた事件からヒントを得た内容?
藤子はこれで裕也の「弱み」を握り、妊娠もしているからと高校を中退して結婚する。

しかしこの男がダメ男。そこまでしてこんなのと結婚したかったのか?というような・・・とにかく読んでてイライラする。
仕事せずにギターを始めてバンド活動をするっていうのも、バンドやってる自分にとってはなんか印象悪いし(汗)
いつまでも自分が殺した浮気相手のことが好きで結婚したかったとか言ってるし。。。

本の帯には「読んだら後味が悪くなる」と書いてあったけど、まあ別の意味でイライラする内容ではあるな(苦笑)

他にも「最後に衝撃的な内容が!」みたいな売り文句も書いてあったけど、私にとってはそこまで衝撃的ではなかったなあ。
後半にはあまりに短絡的に人を殺していくようになって内容が薄くなっていく感じ。
「自分がブスだから好かれない」みたいなことを言ってるけど、そのコンプレックスもそこまで強烈には伝わってこない。。。

私がいろんな本を読んでるせいか、そこまで衝撃的な本という感じはしなかった。
でもこういう物語ってちょっと悪趣味な漫画とかホラー映画とかにありそうだと思った。

思ったほど「すごい本!」とは思わなかったけど、気になったのでこの作家の他の作品を図書館で借りてきて読んでます(^^;




殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)
徳間書店
真梨幸子

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